活動報告*トークイベント「わたしの生と性〜セクシュアリティって何?~」

12月18日に、岩手県立大学メディアセンター×学生の協働企画として、トークイベント

「わたしの生と性〜セクシュアリティって何?~」を行いました。今回は私、「もっちゃん」が活動報告させていただきます!

「岩手で多様な生き方を選択・実現可能にし、自分らしく生きる人を増やす」ことを目的として活動しているいわてレインボーマーチの方々や岩手思春期研究会に所属し、県内で多様な性・LGBTQ+に関する出前講座を数多く実施されている佐藤卓さんにゲストとしてお招きし、多様な性に関するミニ講義をしていただいたり、ゲストの皆さんとパネルディスカッションを行いました。

ミニ講義では、佐藤卓さんに「あなたのそばのLGBTQ+」と題し、多様な性に関する講義をしていただきました。セクシュアリティにおいてからだの性よりもこころの性(性自認)をどう考えるかが大切であり、性はまったくの男性、まったくの女性というように二極化しているわけではなく、グラデーションがあるということを学びました。

パネルディスカッションでは、「”ふつう”って何だと思いますか?」というテーマから考えを伺いました。

・マジョリティ(多数派)の固定概念がマイノリティ(少数派)を作っている。

・「ふつう」は多数派や権力のある人が作り上げている。押しつけられている。

 →インターセックスの人はいないものとして扱われてしまう

・「ふつう」でいれば楽

 →楽な考え方でものごとをすすめる。(生きてきた経験、社会の経験から)

・自分の中で「ふつう」だと思っていることは、誰かにとっては「ふつう」ではない。

 →自分の中の「ふつう」に苦しむこともある。

 →絶対的に「ふつう」であることはない

・ステレオタイプって本当に「ふつう」?

 →ステレオタイプは社会の中でマジョリティの人々が作り出したもの

また、「当事者として、どのように接してくれると嬉しいか」という質問には、

・自分は自分で良いと思う気持ちと、誰も理解してくれないだろうという気持ちがある。

 →自分ひとりじゃないと感じられること

・固定概念がなくなれば、少数派が少数派と思われないようになれば良い

・多様性があることを認めるだけでも

・違和感を感じた時にそれを伝える

・カミングアウトすることもしないことも自由。

 →カミングアウトすることは、今までの自分のイメージ(相手の思う)を崩す可能性も

 →全員に話す必要はない。でも、自分自身を知って欲しいという気持ちも

・もしカミングアウトするなら?

 →日頃の言葉遣いで、男女というカテゴリーが出てこない

 →「ふつう」を押しつけない人

・誰しも偏見を持っているという前提で接する。肯定も否定もしない言葉がけ

といった意見をいただきました。

そして最後には、ワークショップとして、いわてレインボーマーチの方々が持ってきてくださった「Bucket List」を書いてみました。Bucket List とは、死ぬまでにやりたいことを書き留めておくことです。今すぐに実行できるようなことから生涯掛けて行うようなことまで、自分のやりたいと思うことを考えました。自分らしさ、自分らしい生き方について考える機会となるので、皆さんにも是非考えていただきたいです。

私は、相手の言動などにイラッとしたときに、今までは「普通ここでその行動とらないよね」と思ってしまっていましたが、このイベントに参加させていただいた以降は、そう思ってもすぐに「自分の価値観相手に押しつけてはいけないな」と思うようになりました。おかげで以前よりも人に優しく接することができている気がします(笑)

自分の中では偏見だと思っていなかったり、押しつけているつもりはなくても、受け取る相手は偏見や押しつけのように感じるかもしれないし、それによって傷つくこともあります。改めて日々の言葉使いには気をつけていきたいと思いました。

このサークルに入って性の多様性については学んできたつもりでいましたが、まだまだ学ぶべきことはたくさんあると実感しました。これからもこのサークルで、皆と学んでいきたいです!

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